乳がん検診とピンクリボン

ピンクリボンというのは、乳がんについての正しい知識を普及させるとともに、乳がん検診の早期受診を推進することなどを目的として行われる啓発活動そのもの、またはその活動のシンボルとして掲げられているピンク色のリボンのことを指しています。このピンクリボンは、乳がんによる親族の死によって悲しむ人たちを少しでも減らしたいという想いから、1980年代のアメリカではじまったとされていますが、異説もあります。ともあれ、このピンクリボンは世界的なムーブメントとして波及し、2000年ごろから日本にも紹介されはじめ、現在では乳がん検診を運営している市町村をはじめ、趣旨に賛同する企業やNPOなどの市民団体の協賛を得て、さらに広がりをみせています。日本人の女性でも乳がんを発症する人はおよそ20人に1人といわれており、かなり身近な脅威となりつつあります。

乳がんは早期発見ができれば治癒率が飛躍的に高くなるものであり、そのためには異常なしこりなどのセルフチェックと、定期的な乳がん検診の受診が不可欠であるとされています。特に、乳がん検診については40歳以上の女性については2年に1回程度の割合で受診することが推奨されており、ピンクリボンの運動を進める団体などではさまざまな取組みを実施しています。毎年行われているピンクリボンフェスティバルなどもその一例で、ウオークイベントやシンポジウム、街頭ビジョン、デザイン大賞などのイベントが全国的に実施されているところです。

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