早期発見につながる人間ドック

高齢化社会に突入して久しい日本ですが、その速度は年々早まっているようです。国の医療費負担も深刻で、待ったなしだといえるでしょう。これを少しでも軽減し、国民の健康につなげるため、以前からあった人間ドックの受診を改めて推奨しています。これは法定健康診断という別名でも呼ばれ、労働基準法や労働安全衛生法上の観点から、健康診断の一種との解釈です。

国内で初めて実施されたのは1953年で、技術はもちろん利便性など様々な点で向上しています。人間ドックは誕生時の呼称から、短期入院精密身体検査ともいわれており、こちらの方が年配の人にはわかりやすいかもしれません。医療機関での精密検査により、普段見落としがちな体の異常や疾患などを見つけ出し、早い段階での治療を目指そうとするものです。日本人にとって最も多い疾患はがんですが、それ以外にも心臓病や脳卒中など、いわゆる生活習慣病の類いは、もはや国民病といえるほどに増加しています。

人間ドックは、検査機器や設備を備えた総合病院や、専門の機関で受けることができ、必ず予約が必要です。まず医師の問診から始まり、身長や体重、血圧といった基礎的な検査の後、それぞれのメニューへ移ります。予約を取る時に選んだコースにより、検査プログラムが違ってきます。そのため、かかる時間も半日で終わるプチコースから1日コース、また数日間の入院や近隣ホテルなどを利用して泊まるなど、選ぶことが可能です。

追加のオプションもたいていは用意されており、受ける価値は高いといえるでしょう。

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