大腸がん検診の意義と内容

大腸は、体内に摂り込まれた食べ物の残りかすのなかにある水分を吸収して、便をつくり、これを体外に排泄するための役割を担っています。大腸は盲腸、結腸、直腸といういくつかの部分にわかれているため、大腸がんの名前として、これらの部分の名前が付けられることもあります。大腸がんは、日本人の女性のがんによる死亡者数のトップを占めており、今や見逃すことができないがんとなっています。これにはわが国の国民の食生活が、戦後に入って急速に欧米化して、動物性脂肪を摂り過ぎたり、食物繊維が不足したりしたことが原因になっているとされています。

大腸がんそのものは比較的進行が遅いがんですが、定期的な大腸がん検診によって、こうしたがんを早期に発見して、適切に治療を行うことは、死亡率を下げるためにもきわめて重要なことです。大腸がん検診の方法は、エックス線撮影などが必要な胃がんや肺がんのような他のがん検診とは異なり、便潜血検査、いわゆる検便だけという簡単なものになっています。こうした検診によってがんのおそれが出てきた場合についてのみ、内視鏡やエックス線による精密検査を行います。その理由ですが、大腸がんが発生すると、便と大腸の内部組織がこすれて血液が便に混じるようになるため、便潜血検査を受けることで、容易にがんの有無を見分けることができるためです。

便の採取は自宅で行い、基本的には2日分の便を専用の容器に入れて検診会場に持参することになります。便の採取にあたっては、例えば胃がん検診などのように、特別な食事制限をする必要はありません。ホーチミンのクリニックのことならこちら

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